Healthcare & Welfare
クラーチ・ファミリア小竹向原
完成年 | 2018.5 |
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用途 | 介護付有料老人ホーム 64床 |
所在地 | 東京都板橋区 |
主要構造 | 鉄筋コンクリート造 |
階数 | 地下1階・地上4階 |
敷地面積 | 1445㎡ |
建築面積 | 741㎡ |
延床面積 | 2632㎡ |
備考 | 近代建築 2019.6月号 掲載 |
この建物のテーマは『和モダン』。メインの外壁は和を感じる左官櫛引仕上げ調の45二丁タイルを使用。色は近隣に圧迫感を与えない優しい色のベージュを選択した。バルコニー部には近隣にある板橋区のシンボルと言われている給水塔の色を読み込んでダークブラウンの色を採用し、45二丁と同柄の50角タイルを使用。
入口部分はコンセプトに合わせて庇屋根に瓦形状のガルバリウム鋼板、壁に100角タイル、ルーバーを使用し、ガラス面には和柄のシートを貼るなどして入口の雰囲気づくりをしている。施設の顔となるように前面道路側にシンボルツリーの五葉松1.8mをメインに施主から頂いた年代物の灯篭・水鉢を中心に構成した和風庭園を作り、その横に散策路をS字カーブ状に作る事で先を想像しながら楽しめる道を計画した。両サイドには四季折々の木を植えて季節を楽しめるように、また途中に設置したししおどしで風流な音を楽しめる場所となっている。
建物内では天井に本物の金箔を使用したホールが訪問者に高揚感を与え、さらに奥に進むと階段室と一体となった広がりのあるラウンジ吹抜けとカフェを、その先に迫力のある枯山水の庭を見せるように散策路から一連の流れを演出した。