Gardena Hill 神之木台

横浜の傾斜地での共同住宅
敷地内周囲、上下に４ｍを超す既存擁壁で囲まれた計画地は、擁壁内地盤にも高低差を持ち、かつ接道からも細く急な斜路アプローチを伴う。
計画では敷地の形態から、必要な容積確保と事前協議を含めた平面計画に苦慮した。
既存擁壁を健全に残すことが前提与件となり、実際に計画可能な敷地は擁壁本体と離隔部を除き、中央側に限定された。
また高低が混在する周囲は、日影にも大きく影響し高さ方向でも制約された。
一部を地下とするなど高低差利用で容積を確保したが、工程差のある接道ルートは、敷地内雨水や給排水などのインフラ接続についても地中配管の上下構成に多くの検討を要した。
これらに伴い、施工コストも通常より高まり、工事中に予算への検討も重ねた。
デザインにあたっては、この環境で地上から実際に「見える部位」を考慮し、限定範囲への材料コスト配分で強弱を高めたコストコントロールに務めた。