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まるで地面から突き上がる大きな岩!

2024.03.29

先日、角川武蔵野ミュージアムに行ってきました。

 

角川武蔵野ミュージアムは2020年11月に埼玉県所沢市に開館した図書館や美術館などが合わさった複合文化施設です。

 

この建物のデザイン監修は、隈研吾氏です。

 

建物のデザインコンセプトは巨大な岩をモチーフとした「大地から盛り上がった建築」とのことで、

武蔵野という土地自体、昔はなかなか緑の育たない不毛な土地だったそうです。

建物に近づくと写真で見る以上に大きく、模様の異なる無数の花崗岩の石板から

大地の力強さや自然の痕跡のようなものを感じることができます。

(花崗岩:マグマが地下深くでゆっくりと固まった岩石。)

 

高さは30メートルほどで、外壁には1枚60kg程度の花崗岩が合計2万枚使用されています。

61の三角形からなる建物の形状は、とても複雑で角度によって様々な表情を見ることができます。

また、離れて建物全体を見ると花崗岩の模様のせいか、外壁の凹凸がわかりづらいのですが

建物に近づいてみると想像以上に凹凸があり、錯覚のような不思議な感覚になります。

時間帯によって影のでき方が変わるのでつい何度も写真を撮ってしまいたくなります。

 

この複雑な形状にどのようにして石板を貼り付けていったのか。

そこにはBIMの技術が用いられているそうです。

(石板の正確な位置決めや躯体に石板を取り付けるための金具の位置や数の管理など)

 

 

さて、建物の内観ですが5階建てとなっています。

階:マンガ・ラノベ図書館

階:受付・ショップ・カフェ

階:アニメミュージアム

〜5階:図書空間・本棚劇場など

 

今回は「角川武蔵野ミュージアム」といえばの本棚劇場を少しだけご紹介します。

本館の4〜5階に位置する本棚劇場は高さ約8メートルで、360度本棚に囲われた空間はまさに圧巻でした。

本好きの方なら1日中入れるのではないでしょうか、、、

階に行くと、4階の人と目が合わないような壁の配置がされているなどの工夫を感じることができます。

さらに、この本棚劇場ではプロジェクションマッピングが行われているのも魅力です。

 

建物を設計するうえでその土地の特徴や歴史を理解して表現することはとても大切で、

外観デザインや素材選びの大きな要因になることを改めて実感できました。

 

sato

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