menu

中国のお客様と一緒に翔裕園(特別養護老人ホーム)を見学しました

2018.12.15

先日、中国・大連のお客様が来日して、一緒に竹ノ塚翔裕園の見学に行ってきました。

お客様は建築会社の方で、日本の福祉施設についての設計や施工技術を習得させてもらうため、

見学会を行いました。私の出身も中国の大連で、3年前日本に来て建築を学び始め、

今年の4月に入社しました。今回は通訳で同行した私もいろいろ勉強になりました。

竹ノ塚翔裕園は『和みの家』をコンセプトに和風旅館をイメージとした建物です。

調度品も古民具風のものを用い落ち着いた空間を作っています。

施設はパブリックゾーンとプライバシーゾーンで構成されていて、ホールは横断歩道をイメージした

デザインとなっています。

2階~4階は居室で、ユニットケア型の介護となって、自宅にいるような感じに設計された各ユニットは

暖かい雰囲気を演出しています。

入居者に自分の部屋を認識してもらうため、出入口や各階の壁の色、テクスチャーを変える工夫をしていました。

各ユニットに入ったら、入居者の方々は微笑みながらソファでテレビを見たり、話したりしていて、

自分の家にいるかのように幸せが溢れていました。

同じユニットに暮らしている人たちは元々知らない人ですが、こちらの施設のおかげで、

みんなが家族になって、一緒に楽しく老後生活を送っています。

設計が人に幸福をもたらせるということが実感できました。

中国のお客様も入居者の幸せな姿に感動していて、特に手すりの凹凸や仕上げや空間の使い方等の

細部のデザインに注目していました。

お客様が今回の見学を通して学んだことをこれからの設計に生かして、

より良いデザインをすることを決意していたようです。

通訳をしていたため、写真を撮ることがあまりできなく、少し残念でしたが、

検討された細部の納まりや、高齢者に配慮されたデザインが心に残りました。

 

このページの一番上に戻る