2階~4階は居室で、ユニットケア型の介護となって、自宅にいるような感じに設計された各ユニットは
暖かい雰囲気を演出しています。
入居者に自分の部屋を認識してもらうため、出入口や各階の壁の色、テクスチャーを変える工夫をしていました。
各ユニットに入ったら、入居者の方々は微笑みながらソファでテレビを見たり、話したりしていて、
自分の家にいるかのように幸せが溢れていました。
同じユニットに暮らしている人たちは元々知らない人ですが、こちらの施設のおかげで、
みんなが家族になって、一緒に楽しく老後生活を送っています。
設計が人に幸福をもたらせるということが実感できました。
中国のお客様も入居者の幸せな姿に感動していて、特に手すりの凹凸や仕上げや空間の使い方等の
細部のデザインに注目していました。
お客様が今回の見学を通して学んだことをこれからの設計に生かして、
より良いデザインをすることを決意していたようです。
通訳をしていたため、写真を撮ることがあまりできなく、少し残念でしたが、
検討された細部の納まりや、高齢者に配慮されたデザインが心に残りました。